粘膜免疫と腸内フローラから考えるCOVID-19 長期戦を見据えた新たなアプローチ

動画が正常に表示されない場合、推奨環境をご確認ください。

京都府立医科大学大学院医学研究科消化器内科学 准教授 内藤 裕二先生による 「粘膜免疫と腸内フローラから考えるCOVID-19長期戦を見据えた新たなアプローチ」のプレゼンテーションです。

COVID-19は、腸管にも感染することから、腸管上皮や腸管免疫を考えることは重要なファクターであると考えられています。
罹患者の臨床症状として、約50%に消化器症状があり、呼吸器症状を伴わない症例も散見されるとの報告もあります。

これまでの粘膜免疫の考え方では、IgAがなくてもIgMが代償的にあれば易感染性にならないのが一般的な考え方でした。
しかし実際に選択的IgA欠損症の腸内細菌層のデータが集積されていくにつれ、IgMでは代替にならない事が示されたとおっしゃいます。
このことが、ディスバイオーシスにつながるとのことです。

IgAは量的・質的変化を通じて、腸内細菌層を制御する最も重要な要因です。
分泌型IgAの生成には様々な栄養素が関わっています。

また、ウイルスが感染する上で重要なファクターが、ACE2受容体になります。
なかでもACE2受容体が最も発現している器官は、小腸・大腸になります。
ACE2受容体の発現・抑制に関わる因子は、最近の研究からご紹介されています。

腸内細菌層の観点では、日本人のもつ特徴的なビフィズス菌にご言及しております。
ある乳酸菌種では、小腸をはじめとした多くの組織でIgA産生増加も示されており、今後もより一層の研究が望まれます。

提供:クリニコ株式会社