眼科系疾患
緑内障の治療

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【目次】
00:12~ 緑内障治療ガイドライン
00:40~ 緑内障治療の原則
01:16~ 緑内障薬物治療の原則
02:45~ 患者に「やさしい」緑内障薬物治療
03:45~ 緑内障レーザー治療
05:03~ 1st line SLT
06:03~ 緑内障手術の概要
08:04~ 低侵襲緑内障手術(MIGS)

緑内障治療ガイドラインのなかで、緑内障治療の原則が掲示されています。
「治療の目的は患者の視覚の質(QOV)と生活の質(QOL)の維持」であり、このための「最も確実な治療法は眼圧下降」であり、眼圧下降させる方法を「薬物、レーザー、手術から選択」するとされています。

緑内障薬物治療の原則は、「必要最小限の薬剤で、最大の効果を出す」ことです。
薬物の種類は多くあり、その中で目標とする眼圧を達成するために最も効果的な薬物の組み合わせを考えるのが重要です。処方する薬剤がどんどん増えて「雪だるま処方」になると、患者にとって「やさしくない」治療になってしまいます。
患者に「やさしい」治療を目指すには、単剤から切替、さらに2剤併用、などできるだけ処方数を増やさない工夫が必要です。また、「緑内障配合点眼薬」を用いることで、多剤併用時の点眼薬の数を減らし、主剤や防腐剤による影響を小さくすることが出来ます。

原則として、眼圧コントロールに多剤(3剤以上)の薬剤を要する時は、レーザー治療や観血的手術などの治療法を考慮する必要があります。この時によく用いられる手法が「Selective Laser Trabeculoplasty; SLT(選択的レーザー繊維柱帯形成術)」です。
これは、繊維柱帯細胞を選択的に破壊することによって房水流出抵抗を低下する術式です。
薬物治療よりも先にSLTを施工する「1st line SLT」も実施されており、これを支持する論文報告もあります。

聖マリアンナ医科大学病院では、ほぼ全ての緑内障病型に対して手術治療が対応可能です。緑内障の手術治療では、病型にあった術式を選択することが重要です。
また、重症例では特に術後管理が極めて重要で、入院での細やかなケアが良好な経過を作ります。
聖マリアンナ医科大学病院で緑内障手術の件数を上げているのが、低侵襲緑内障手術(MIGS)です。白内障手術との併用で行っており、目標眼圧が非常に低い症例には適していないと言えます。
ただし、早期・中期の緑内障に対しては良い適応となります。