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心房中隔欠損症に対するカテーテル治療


広島市立広島市民病院 循環器小児科 主任部長、鎌田 政博先生による「心房中隔欠損症に対するカテーテル治療」のプレゼンテーションです。

【目次】
0:11~広島市民病院における心臓カテーテル検査・治療の現状
1:27~心房中隔欠損症ASDのカテーテル治療について
13:29~動脈管開存症PDAのカテーテル治療について


広島市民病院では、心臓カテーテルが2016年現在240件実施されており、そのうち約半数が治療目的です。カテーテル治療のうち、約30%は心房中隔欠損症ASD、約15%は動脈管開存症PDAが占めています。
心房中隔欠損症ASDや動脈管開存症PDAの治療の際は、それぞれ専用のデバイスを用いて行います。

心房中隔欠損症ASDのカテーテル治療で用いるデバイスでは、左房側に留置するディスクと右房側に留置するディスクで組織を挟み込むことで、穴を閉鎖します。治療中は、経食道心エコーを併用し、全身麻酔下での治療が必要です。対象となる症例は心房中隔欠損のうち二次孔欠損ASD(Ⅱ)で、ディスクをかけるのに十分な組織がある場合に限られます。

動脈管開存症PDAのカテーテル治療は、以前よりコイルを用いた治療が行われてきました。しかし、動脈管は伸展するため、コイルを複数留置する必要がある症例もありました。
この状況を打開するために、現在はコルクの栓をするように動脈管を閉鎖するデバイスが登場しています。デバイスの大きさも複数あるため、症例に合わせたサイズのデバイスの選択が可能です。

今回のプレゼンテーションでは画像や動画を用いて、実際の治療の様子をわかりやすく解説していただきました。
今後、心房中隔欠損症ASDや動脈管開存症PDAのカテーテル治療を検討している先生方には特に参考になるかと思います。ぜひご覧ください。