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膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)の現状 Part2


国立がん研究センター 中央病院 肝胆膵内科 医長 肱岡 範先生による「膵・消化管神経内分泌腫瘍(NET)の現状」のプレゼンテーションのPart2です。

【目次】
4:06~NETの診断(続き)
6:42~NETの治療

【概要文】
NETは、神経内分泌細胞に由来する腫瘍で、以前はカルチノイドと呼ばれていた症例です。全身臓器に発生しますが、消化管や肺に発生することが多いとされています。
2000年にWHO分類によってNETと命名され、2010年にはさらに分類が改定されました。2011年以降、有効な薬剤も登場し、治療が進められています。

膵NETは膵臓に発生する腫瘍のうち3%を占めています。典型的な膵NETは比較的画像診断でわかりやすいという特徴がありますが、他の疾患でNETと同様な画像所見を示すものや、非典型的な膵NETの場合は見落としにつながる可能性があるため、注意が必要です。
見落としを防ぐための検査として、EUS-FNA(超音波内視鏡下吸引細胞診)やソマトスタチン受動体シンチグラフィ(SRS)が有効ですが、最終的には総合的な判断が必須です。

NETは集学的治療が奏功する疾患ですが、治療の進め方は標準的なものが確立していません。そのような中、欧米では標準治療の1つになっているペプチド受容体放射線核種療法(PRRT)という治療が奏功する可能性が示唆されています。2017年に治験が開始されているため、今後保険承認になることが期待されています。

Part2では、膵NETの診断の難しさや治療について解説していただきました。
膵NETの診断には、EUS-FNA(超音波内視鏡下吸引細胞診)やソマトスタチン受動体シンチグラフィ(SRS)が大変有効だということです。
今後の治療としては、欧米では標準治療の1つであるペプチド受容体放射線核種療法(PRRT)の承認が期待されています。ぜひご覧ください。