兵庫県立リハビリテーション中央病院 子どものリハビリテーション・睡眠・発達医療センター長 菊池清先生による「子どもの睡眠障害の診断と治療」のプレゼンテーションのPart3です。
【目次】
0:11~中枢性過眠症候群について
4:56~概日リズム睡眠・覚醒障害群について
8:45~睡眠時随伴症群について
13:50~睡眠関連運動障害群について
18:15~まとめ
【概要文】
睡眠は、脳と体のメインテナンスのために必要な時間です。そのため、睡眠障害があると、脳や体の機能が低下することがわかっています。
子どもにとって望ましい睡眠時間は、米国睡眠医学会が年齢ごとに提言しています。ただし小児の成長には個人差があるため、二次性徴の出現時期を加味しながら、一人ひとりに合わせた睡眠時間を確保することが必要です。
菊池先生は、睡眠の評価に、睡眠日誌を用いることを推奨しています。睡眠日誌を約2週間継続的に記録することで、子どもの睡眠の乱れを把握することが可能です。
睡眠障害を疑う際には、日中の症状の有無を確認することが大切です。客観的に夜間の睡眠が短く感じる場合でも、日中のパフォーマンスが維持できている場合には、睡眠障害とは判断されません。
睡眠障害の具体的な症状については、プレゼンテーション内で菊池先生に詳しく解説していただいています。
睡眠と覚醒は、神経機構と液性機構によって調整されています。これらの機構に影響を与えるのが、次の5つの要素です。
・体内時計
・日中の体と脳の活動
・空腹や満腹などの状態
・恐怖、不安などの報酬性の情動
・寝室環境や感覚の個人差
菊池先生は、診療の際に、寝室環境や感覚の個人差について特に注目してほしいとおっしゃっています。
睡眠障害国際分類(第3版)では、睡眠障害を次の6つに分類されています。
・不眠症(乳幼児の夜泣き、慢性不眠障害、短期不眠障害、身体疾患や精神疾患に伴うものなど)
・睡眠関連呼吸障害群(睡眠時無呼吸症候群、低換気障害群など)
・中枢性過眠症候群(ナルコレプシー、他の疾患に伴うものなど)
・概日リズム睡眠・覚醒障害群(後退型、前進型、不規則型、非24時間型、交代勤務障害、時差障害)
・睡眠時随伴症群(睡眠時驚愕症(夜驚症)、睡眠時遊行症(夢遊病)、睡眠時遺尿症(夜尿症)など)
・睡眠関連運動障害群(むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、睡眠関連歯ぎしりなど)
どの睡眠障害に分類されるかは、自覚症状と他覚症状を確認し、総合的に判断します。疾患によっては、診断や治療の際に精神神経科や耳鼻科、睡眠専門医などの他科との連携も重要です。
どのような症状がどの疾患に該当するかについては、プレゼンテーション内でフローチャートを用いて解説していただきましたので、ぜひご覧ください。
また、プレゼンテーションではそれぞれの疾患の診断基準や治療法・対処法についても解説していただいています。
Part3では、中枢性過眠症候群、概日リズム睡眠・覚醒障害群、睡眠時随伴症群、睡眠関連運動障害群の診断方法、治療・対処方法について解説していただきました。
ぜひご覧ください。
【目次】
0:11~中枢性過眠症候群について
4:56~概日リズム睡眠・覚醒障害群について
8:45~睡眠時随伴症群について
13:50~睡眠関連運動障害群について
18:15~まとめ
【概要文】
睡眠は、脳と体のメインテナンスのために必要な時間です。そのため、睡眠障害があると、脳や体の機能が低下することがわかっています。
子どもにとって望ましい睡眠時間は、米国睡眠医学会が年齢ごとに提言しています。ただし小児の成長には個人差があるため、二次性徴の出現時期を加味しながら、一人ひとりに合わせた睡眠時間を確保することが必要です。
菊池先生は、睡眠の評価に、睡眠日誌を用いることを推奨しています。睡眠日誌を約2週間継続的に記録することで、子どもの睡眠の乱れを把握することが可能です。
睡眠障害を疑う際には、日中の症状の有無を確認することが大切です。客観的に夜間の睡眠が短く感じる場合でも、日中のパフォーマンスが維持できている場合には、睡眠障害とは判断されません。
睡眠障害の具体的な症状については、プレゼンテーション内で菊池先生に詳しく解説していただいています。
睡眠と覚醒は、神経機構と液性機構によって調整されています。これらの機構に影響を与えるのが、次の5つの要素です。
・体内時計
・日中の体と脳の活動
・空腹や満腹などの状態
・恐怖、不安などの報酬性の情動
・寝室環境や感覚の個人差
菊池先生は、診療の際に、寝室環境や感覚の個人差について特に注目してほしいとおっしゃっています。
睡眠障害国際分類(第3版)では、睡眠障害を次の6つに分類されています。
・不眠症(乳幼児の夜泣き、慢性不眠障害、短期不眠障害、身体疾患や精神疾患に伴うものなど)
・睡眠関連呼吸障害群(睡眠時無呼吸症候群、低換気障害群など)
・中枢性過眠症候群(ナルコレプシー、他の疾患に伴うものなど)
・概日リズム睡眠・覚醒障害群(後退型、前進型、不規則型、非24時間型、交代勤務障害、時差障害)
・睡眠時随伴症群(睡眠時驚愕症(夜驚症)、睡眠時遊行症(夢遊病)、睡眠時遺尿症(夜尿症)など)
・睡眠関連運動障害群(むずむず脚症候群、周期性四肢運動障害、睡眠関連歯ぎしりなど)
どの睡眠障害に分類されるかは、自覚症状と他覚症状を確認し、総合的に判断します。疾患によっては、診断や治療の際に精神神経科や耳鼻科、睡眠専門医などの他科との連携も重要です。
どのような症状がどの疾患に該当するかについては、プレゼンテーション内でフローチャートを用いて解説していただきましたので、ぜひご覧ください。
また、プレゼンテーションではそれぞれの疾患の診断基準や治療法・対処法についても解説していただいています。
Part3では、中枢性過眠症候群、概日リズム睡眠・覚醒障害群、睡眠時随伴症群、睡眠関連運動障害群の診断方法、治療・対処方法について解説していただきました。
ぜひご覧ください。