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くも膜下出血に対する治療の現状と課題 Part1


国立循環器病研究センター 脳神経外科 部長 片岡 大治先生によるプレゼンテーションPart1になります。

【目次】
00:18~ くも膜下出血の概要
02:11~ 破裂動脈瘤に対する治療法
03:40~ 治療の選択方法
07:09~ くも膜下出血の合併症
09:20~ 退院予後
11:34~ 高齢者のくも膜下出血

【概要】
脳卒中にはくも膜下出血・脳出血・脳梗塞の3つがあり、その中でくも膜下出血は最も頻度が低く、予後が悪いです。発症した人の中で社会復帰できるのはわずか30%になります。
非外傷性くも膜下出血の原因の85%は脳動脈瘤破裂です。
破裂した脳動脈瘤はカサブタで一時的に止血されているだけの状態なので、再破裂を防ぐための治療が必要になります。

破裂動脈瘤治療方法は主に、クリッピング術とコイル塞栓術の2種類があります。どちらもメリット・デメリットがあるため、治療法の選択は動脈瘤の部位・形態によって使い分ける必要があると片岡先生はお考えです。
動画内では写真を用いて具体的な治療方法について解説くださいました。
くも膜下出血の合併症には再出血・脳血管攣縮・水頭症・肺炎・心不全などの全身合併症があります。それぞれの発生時期や治療法についても解説いただきました。

また、くも膜下出血の退院予後はこの20年で改善していません。その原因には、高齢者の脳動脈瘤の有病率の高さと高齢化が挙げられます。
本コンテンツでは国立循環器病研究センターの片岡先生に、くも膜下出血に対する治療の現状と課題についてお話しいただきました。