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HPVワクチンの接種と効果差

  • 宮城 悦子 先生

【目次】
00:05~ HPVワクチンの種類
01:36~ 9価HPVワクチンのメリット
02:21~ コロナ禍によるワクチン接種への理解度の変化

【概要】
子宮頸がんのみならず、中咽頭がんや肛門がん、陰茎がんなどに対する予防効果をもつHPVワクチン。日本でも定期接種が再開され、その普及が急がれています。

HPVワクチンは、2価・4価・9価と、予防できるウイルスの数や種類により3種類に分類されます。
日本で定期接種となっているのは2価と4価のHPVワクチンです。
男女区別なく罹患し生殖器付近の粘膜に良性のイボが発生する、コンジローマという性感染症を防ぐことも可能です。
HPVワクチンは一定間隔をおいて計3回の接種が必要で、異なるワクチンを接種しても安全性に問題はありませんが、厚生労働省は効果の安定性などを踏まえ、同じワクチンを接種することを推奨しています。

9価HPVワクチンは現在無料接種対象にはなっておらず、自費接種とされています。
施設ごとに価格設定が異なり、計3回の接種に7万円から10万円ほどかかる現状があります。
2価・4価HPVワクチンでも、性交渉開始前に接種することで60%から70%程度予防できることが分かっていますが、9価HPVワクチンは95%以上を予防するという高い効果があることが報告されています。

宮城先生は昨今のコロナ禍において、国民の多くが新型コロナワクチンを接種したことや、ワクチンの接種率についてメディアが大々的に取り上げたことが、HPVワクチンへの理解にもつながっていくのではないかと考えられています。
100%効果があって副反応が0であるワクチンなどありえないということや、人口の一定割合以上の人が免疫を持つことで感染症の流行が押さえられる集団免疫という状態について、一般の方にも理解が広まることは、今回のHPVワクチン定期接種における仕切り直しにとっても非常に大きなメリットがあるといえるでしょう。

【キーワード】
横浜市立大学,産婦人科学教室,宮城 悦子,集団免疫,新型コロナワクチン