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くも膜下出血:どのような病気で、どんな症状、治療方法があるのか。


国立循環器病研究センター脳神経外科の片岡大治先生によるインタビューです。

【目次】
00:05~ くも膜下出血の概要
00:44~ くも膜下出血の症状
02:00~ くも膜下出血の治療法

【概要】
くも膜下出血は脳組織のすき間に出血が起こる病気です。
一番典型的な症状はハンマーやバットで殴られたようなこれまで経験したことがない激しい頭痛と表現されることが多いです。また、頭痛に伴い吐き気や嘔吐を伴う場合もあり、重症例では意識消失をすることもあります。
破裂した動脈瘤はカサブタで一時的に止血されますが、もう一度出血をすると致命的になるため再出血をさせないことが重要となります。

頭部のCTスキャンを行って、くも膜下出血か診断することができ、診断後は出血源の検索が必要となるため、造影CTや脳のカテーテル検査を緊急で実施します。

治療方法としては開頭手術のクリッピング手術と血管内治療であるコイル塞栓術の2つがあります。クリッピングでは脳動脈瘤の根元で血流を止めるため完全に動脈瘤内部の血流は遮断され、コイル塞栓術は動脈瘤内にコイルを充填して動脈瘤内部の血液を完全に固めてしまう必要があります。