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妊娠高血圧症候群(HDP)Part2


国立大学法人 富山大学長 齋藤 滋 先生によるプレゼンテーションPart2です。

【目次】
00:14~ 妊娠高血圧症候群とはどのような疾患か
01:11~ 検査・診断の過程
02:45~ 治療方針
06:40~ 降圧剤使用の注意事項
09:17~ 降圧薬に関する誤解

【概要文】
妊娠高血圧腎症を発症した女性や出生した子供は、将来高血圧・腎疾患・脳血管障害を引き起こすリスクが高くなることが知られており、生涯にわたり管理する必要があるとされます。
治療方針は産婦人科診断ガイドラインに則って決められます。
妊娠高血圧症候群患者に対し降圧剤を使用する場合は注意が必要です。

妊娠高血圧症候群患者はらせん動脈が狭小化しており、絨毛間腔への血流が減少しています。
高血圧になることで血流が上昇し胎児が生存できているので、ここで降圧剤を用いると、急激な高圧により血流が減少し、胎児が機能不全を起こして死産につながるおそれがあります。
そのため、高圧は徐々に行う必要があり、高圧する際は必ず胎児モニタリングを併用します。しかし、180/120mmHgの高血圧緊急症の場合は母体の脳卒中を防ぐため、急激な高圧を行います。