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脳血管攣縮 (スパズム)と新しい薬剤の登場


久留米大学 医学部 脳神経外科 主任教授 森岡基浩先生によるプレゼンテーションです。

【目次】
00:34~ 脳血管攣縮の概要
01:33~ 脳血管攣縮の機序と治療法
05:10~ 脳血管攣縮の用語上の注意
06:34~ 脳血管攣縮予防薬
08:55~ 脳血管攣縮の新規薬剤
12:09~ クラゾセンタンナトリウムの使用経験と注意点

【概要文】
久留米大学医学部 脳神経外科 主任教授 森岡 基浩先生による、脳血管攣縮と新規の薬剤に関する講義です。
脳血管攣縮はくも膜下出血後に生じる可能性があるもので、症状を呈するものの頻度は20-40%と報告されています。
時には広範囲な脳梗塞を生じることがあり死亡する可能性もあります。
機序は不明ですが、血腫を早期に取り除くことが有用なのではないかと考えられています。
そのため、ガイドラインでは腰椎カテーテルなどによるドレナージやPTA(経皮的血管拡張術)が推奨されています。

しかし、両者ともリスクの高い治療法であるため、基礎研究をもとにした標的分子を対象とする全身投与治療薬が期待されていました。
予防薬として認可されているものには、オザグレルナトリウムやファスジル塩酸塩水和物がありますが、新規薬剤としてクラゾセンタンが登場しました。
他の薬と異なる機序でありながら有効性も非常に高いとされています。
しかし、胸水や肺水腫による副作用に注意が必要です。
是非ご覧になって下さい。