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アトピー性皮膚炎の疾患概要と近年のトピックス Part1


国立成育医療研究センター アレルギーセンター 総合アレルギー科 診療部長 福家 辰樹先生によるプレゼンテーションになります。

【目次】
00:11〜 イントロ
01:02〜 幼児期アトピー性皮膚炎罹患率の経時的変化(東京都3歳児)
02:06〜 小児アレルギー疾患の有症率
03:12〜 介入開始までの期間と食物アレルギー発症リスクの関係
03:55〜 乳児アトピー性皮膚炎の感作リスク
04:41〜 アトピー性皮膚炎の重症度別割合
05:20〜 重症乳児アトピー性皮膚炎について
06:26〜 全身性アトピー性皮膚炎のQOL
07:23〜 思春期のアトピー性皮膚炎と心理社会的問題の関連
07:54〜 Steroid Phobia について
09:45〜 アトピー性皮膚炎を放置することの影響
10:48〜 適切な診断と早期介入のために
12:02〜 アトピー性皮膚炎の診断基準(適切な介入時期を逃さないために)
12:42〜 日本皮膚科学会によるアトピー性皮膚炎の診断基準
13:20〜 UK working party diagnostic criteria for eczema

【概要文】
東京都の調査では、幼児におけるアトピー性皮膚炎の罹患率は減少傾向にあります。
一方、環境省実施のエコチル調査の報告によると、十分な受診行動に至っていない可能性が指摘されています。

1990年代は非常に大きく取り沙汰された”Steroid Phobia”は、ステロイドを漠然とネガティブに感じたり、ステロイドに対して患者が持つ信念のことを表します。
近年は減りつつありますが、ステロイドを処方する際は、患者や家族に対して、上手に使うと非常に有用な薬であることを丁寧に説明する必要があります。

アトピー性皮膚炎を治療せずに放置すると、他のアレルギー疾患を発症したり、様々な心理社会的な問題を引き起こします。
アトピー性皮膚炎の適切な診断と早期介入のためには、健診や予防接種、風邪で受診したタイミングなどで、皮膚を診る・触れる機会を作ることが大切です。