横浜市立大学附属病院 形成外科 主任教授 林礼人先生によるプレゼンテーションPart2です。
【目次】
00:11~ 有棘細胞癌に対する外科的治療の考え方
01:08~ 頬部病変における再建術
04:49~ 上眼瞼~眉毛部の複合組織欠損における再建術
07:06~ 口唇部欠損に対する再建術
09:21~ 進行例(大きな瘢痕癌)に対する外科的手術
10:56~ 進行例(深部進展)に対する外科的手術
13:14~ 進行例(全外鼻欠損)に対する根治的治療
16:43~ 皮膚悪性腫瘍に対する外科的治療のまとめ
【概要】
有極細胞癌も治療の主体は外科的切除ですが、腫瘍径や深達度で切除範囲が異なり、場合によってはセンチネルリンパ節生検も検討事項に上がります。
また頬部病変の再建では、植皮はパッチワーク状となり馴染むまで長期間を要するため、Regionalな局所皮弁を用いることを検討します。
上眼瞼~眉毛部の病変では、複合組織欠損に対する再建が必要となる場合があり、各々の部位のUnitと組織を考慮して再建する必要があります。
一方で、中等度以上の口唇欠損に対しては、Webster変法を利用することで、機能的にも整容的にも良好な結果を得られる可能性もあります。
進行例では腫瘍深達度の評価と病理での断端陰性確認が必須であり、拡大切除に対する二期的再建と、センチネルリンパ節生検の考え方が重要になります。