横浜市立大学附属病院 形成外科 林 礼人 先生によるプレゼンテーションPart1です。
【目次】
00:22~ 自己紹介
04:16~ メラノーマの治療アルゴリズム
04:51~ メラノーマの広範囲切除
06:18~ 爪部浸潤性メラノーマの指趾骨温存手術について
08:19~ 爪部浸潤性メラノーマの指趾骨温存手術の症例
10:33~ メラノーマ拡大切除後の再建術について
11:38~ メラノーマ拡大切除後の皮弁移植術について
13:16~ 各部位のメラノーマに対する再建の症例
【概要文】
メラノーマは病期によって治療が異なりますが、初期治療は外科的治療が基本になります。
水平方向と垂直方向にがん細胞が増殖していくため、浸潤が少ない皮膚がんです。
ガイドラインでは、術後の生存期間に差異がないことから、爪への浸潤がある症例への指趾骨温存手術が積極的に推奨されていません。
しかしながら、指趾骨温存手術は患者のQOLを上げるのに役立つので、行ってはいけないというわけではありません。
また、メラノーマは拡大切除後に深部断端から局所再発することはほぼなく、植皮での再建を優先する必要性は少ないです。
皮弁移植をする場合は、腫瘍播種などを考慮して、他部位からの採皮しますが、最終的には症例に応じた判断をすることが大切です。