川崎市立川崎病院内視鏡センター所長 慶應義塾大学医学部内科学 客員教授 正岡 建洋 先生によるプレゼンテーションPart3です。
【目次】
00:45~ 機能性消化管疾患の分類(Rome Ⅳ)
01:35~ GERD症状のある疾患の分類と病態
03:17~ 24時間pHインピーダンス測定
07:57~ 機能性胸やけの治療法
08:39~ 好酸球性食道炎について
11:16~ 好酸球性食道炎の診療アルゴリズム
11:59~ 薬物療法抵抗性GERDー症例のまとめ
14:08~ GERD診断の評価法と治療
15:42~ Take Home Massage
【概要】
機能性食道疾患の中でも、機能性胸やけと逆流過敏性食道はGERDとの鑑別が重要です。
機能性胸やけで、胃食道逆流が起きてなくても、患者さんが症状を訴える例は、NERDとして治療を行います。
病態が酸逆流と食道知覚過敏のどちらによるものか調べるために行うのが、24時間pHインピーダンス測定です。
嚥下障害やつかえ感などが生じる疾患には好酸球性食道炎もあります。内視鏡検査で見つかりやすいですが、無症状のケースも増えています。
好酸球性食道炎は症状の改善を目標に、酸分泌抑制薬やステロイドによる薬物療法・食物除去・内視鏡治療が行われます。
GERDは、病態生理に応じた治療ををすることが大切なので、高次医療機関との連携をおすすめします。