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悪性黒色腫:治療、免疫チェックポイント阻害薬を中心に


聖マリアンナ医科大学病院 皮膚科 主任教授 門野 岳史先生によるインタビューPart2です。

【目次】
00:08~ 悪性黒色腫が生じやすい部位
00:25~ 悪性黒色腫の治療
01:58~ 免疫チェックポイント阻害薬による治療

【概要】
悪性黒色腫の診断および検査をして、まず、手術ができるかどうかが重要なポイントになってきます。
手術ができる場合は通常は、そのガンの部分から5mmミリ、もしくは1から2cmセンチ程度離して切除します。
ある程度厚みがある場合は、センチネルリンパ節という最も転移しやすいリンパ節を生検する、センチネルリンパ節生検というのを腫瘍切除と一緒に行うことが一般的です。
術前の検査でリンパ節転移がかなり疑われるような場合は、最初から所属リンパ節も全て取ってくるというようなリンパ節郭清を行います。
また、ある程度腫瘍が進行していた場合、リンパ節転移があるような場合は術後に免疫チェックポイント阻害薬もしくは分子標的薬を用いた補助療法というものを1年間行うのが一般的な流れになります。
逆に、それらの手術が出来ない場合は、2015年以降、免疫チェックポイント阻害薬と分子標的薬、この二つを2本柱として治療を行っています。
免疫チェックポイント阻害薬とは、免疫を抑えるような分子として、CHLA-4と抗PD-1という分子がありますが、これらを阻害することで免疫を下げるものを潰すということです。