この動画を視聴するにはログインが必要です。

ヘリコバクターピロリ感染症と胃がん ~治療の現在地と今後の展望~ Part2


大分大学 医学部 消化器内科学講座 教授 村上 和成先生によるプレゼンテーションPart2です。

【目次】
00:11~ 胃がん診療に残された課題
00:18~ 未感染胃がん
00:49~ 3大未感染胃がん
01:07~ ラズベリー様外観を呈する胃腺窩上皮型腫瘍
02:11~ ピロリ菌 未感染胃炎 残された課題
02:49~ 自己免疫性胃炎
04:50~ 症例:60代 女性 泥沼除菌
06:10~ 症例:60代 女性 悪性貧血
07:58~ 自己免疫性胃炎を背景とした早期胃癌症例
08:24~ 非ヘリコバクター-ピロリ菌 ヘリコバクター属感染症(NHPH)
08:40~ NHPHの特徴
09:05~ NHPH 最新の研究報告
09:50~ 症例:50代-男性
11:11~ リアルワールドデーターベースから検証したヘリコバクター-ピロリ除菌後の疾病行動
11:30~ H-pylori除菌者における除菌前後の各疾患の発生割合
12:07~ H-pylori除菌者における除菌前後のアレルギーの発生割合
12:43~ H-pylori除菌者における除菌前後のBMIの推移
13:29~ H-pylori除菌治療薬
13:58~ ボノプラザン VS ランソプラゾール
14:45~ 一次除菌数の全国推移
15:30~ 結語

【概要】
未感染胃がんで、多い癌は、ラズベリー様胃癌-胃底腺胃癌-印環細胞癌です。
ラズベリー様胃癌は、2019年に発表された新しい癌です。
ピロリ菌未感染の胃炎には、自己免疫性胃炎(AIG)と非ヘリコバクター-ピロリ菌 ヘリコバクター属感染症(NHPH)が代表的です。
それぞれについて、症例が紹介されています。
自己免疫性胃炎の診断のきっかけは、内視鏡検査の所見や悪性貧血、泥沼除菌(ピロリ菌除菌の効果が見られず、除菌を繰り返すこと)となっています。
NHPHでは、犬猫の飼育歴と発症の関連が指摘されています。
ピロリ菌除菌後にはアレルギー疾患が発症しやすくなるといった、除菌後の負の影響についても研究が進んでいます。