この動画では、過活動膀胱(OAB)治療薬「ベタニス(一般名:ミラベグロン)」について、特に前立腺肥大症(BPH)を合併する男性OAB患者を対象とした国際共同治験「MATCH Study」の結果をご紹介します。
BPHを合併する男性OAB患者への薬物治療では、尿閉リスクへの配慮が重要となります。本動画では、α1ブロッカー(タムスロシン)との併用療法におけるベタニスの安全性と有効性について、詳細な臨床データを用いて解説します。
【この動画でわかること】
・(00:49〜)MATCH Studyの概要: BPHを合併し、α1ブロッカーによる治療を受けている男性OAB患者(約568例)を対象とした国際共同治験の患者背景と試験デザイン。
・(01:40〜)有効性: ベタニス併用群は、主要評価項目である平均排尿回数がプラセボ併用群と比較して有意に改善したこと、OABSSの各項目(尿意切迫感、切迫性尿失禁など)も改善したことを示します。
・(02:18〜)安全性: 重篤な副作用、投与中止に至った副作用・有害事象の発現状況を解説。特に尿閉リスクについて、カテーテル挿入を必要とする尿閉は認められなかった点に注目し、BPH合併患者へのベタニスの有用性を考察します。
・(03:56〜)ガイドラインでの位置づけ: これらの実臨床エビデンスに基づき、ベタニスが過活動膀胱診療ガイドライン(第3版)において、BPH合併男性OAB患者に対する治療薬としてAまたはBの推奨グレードを獲得していることを確認します。
尿閉に注意が必要なBPH合併OAB患者への治療選択肢として、ベタニスの併用療法をご検討いただくための重要なエビデンスです。