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大腸癌の内視鏡治療について


京都医療センター 消化器内科 医長 滝本 見吾先生による「大腸癌の内視鏡治療について」のプレゼンテーションです。

【目次】
0:16~ 大腸がんの深達度と治療法について
5:52~ 肛門近傍の直腸病変について
11:35~ 京都医療センターにおける大腸ESDの治療成績について

【概要文】
大腸がんは深達度によってTis、T1~T4に分類されます。このうち、TisとT1は内視鏡治療が可能です。

内視鏡治療のうち、EMRは粘膜下層に生理食塩水を局注し、隆起した病変をスネアリングで切除します。
この方法は日帰りでの治療が可能でコストが低く、合併症が少ないというメリットがありますが、大きな病変の切除はできません。

一方、ESDは粘膜下層に生理食塩水を局注し、隆起した病変の粘膜下層を内視鏡の電気メスで剥がしとるように切除します。
この方法は、大きな病変も一括切除できるのがメリットです。


大腸の内視鏡治療が最も有用なケースは、肛門近傍の直腸に病変がある場合であると滝本先生らはお考えです。
その理由は、肛門に近い直腸の外科手術では人工肛門になってしまうからだといいます。

直腸には線維化や痔、太い血管が存在していることもあり、内視鏡治療としては難しいケースではありますが、人工肛門を回避できるということで、やりがいのある治療だと滝本先生はおっしゃっています。


内視鏡手術を繰り返し繊維化が進んだ病変では、生理食塩水を局注しても病変がなかなか隆起しません。
このような症例でも、工夫することによって病変が隆起し、切除が可能になります。
動画では、滝本先生が実際に行っていらっしゃる工夫について教えてくださいました。


動画では実際の内視鏡の手術の様子も示していただきました。
大腸の病変切除の様子が大変わかりやすく、大腸の内視鏡治療を行っていらっしゃる先生方には大変参考になるかと思います。
ぜひご覧ください。