ESDを見据えたIEEによる上部内視鏡検査

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【目次】
0:20~NBI、BLIによる早期胃癌診断について
10:54~LCIによる胃癌リスク評価と早期胃癌診断について
14:20~NBI・BLI・LCIによる今後の内視鏡診療


NBIは415nm、540nmの波長の光を投影することにより、粘膜筋層の微小血管像と粘膜の表面微細構造を高いコントラストで視覚化できるシステムです。
NBIで得られた所見をVS Classification Systemに当てはめることで、癌・非癌の鑑別が可能となります。

10mm以下の陥凹病変には、NBI拡大は白色光と比べて早期胃癌の組織診断能が高いという報告があります。
この報告をもとに、現在は早期胃がんの拡大内視鏡診断アルゴリズム(MESDA-G)が提唱されています。


BLIは410nm、450nmの短波長レーザー光を用いた内視鏡システムです。
2種類のレーザー光の比率により3種類の観察モードが可能となります。
BLI用レーザー光のみを照射した場合は、近位の血管や表面構造の異常をとらえやすいものの、光量が少なく、遠位の観察が難しいのがデメリットです。
この欠点を補うのが、410nm、450nmの波長のレーザーを組み合わせたBLI-brightモードとなります。

BLIの有用性について、土肥先生らは次のように報告しています。
・BLI-bright拡大はNBI拡大と同様にVS Classification Systemで判定できる(ただし表面構造の見え方に差がある)
・BLI拡大は白色光と比較し優位に組織診断能が高い
・BLI-brightの胃腫瘍の拾い上げ診断能の有用性を前向きに検討したところ、胃癌のリスクが高い症例、ピロリ菌除菌後症例にBLI-brightが有効であった


動画で土肥先生は「早期胃がんの内視鏡治療の適応基準では、がんの深達度や大きさ、分化度が関与する。そのため術前の内視鏡診断は非常に重要であり、IEEは欠かせないものであると考えられる」とおっしゃっています。


一方、BLIよりもスクリーニングに適した画像強調内視鏡として、LCIが開発されました。
LCIは粘膜色近辺の色分離が良くなるよう信号変換を行うことで、わずかな色調の違いの判別が可能です。
LCIによってびまん性発赤や腸上皮化生、地図上発赤、胃癌が明瞭化すると報告があります。
そのため、胃癌のリスク判定や胃癌の拾い上げへの有用性が期待されています。


動画では実際の内視鏡画像や動画を交えながら、IEEについてわかりやすく解説していただきました。
また、IEEによる今後の内視鏡診療についてもお話しいただいています。
ぜひご覧ください。