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我が国の急速進行性糸球体腎炎(RPGN)の定義


板橋中央総合病院 腎臓内科 診療部長 金子 修三先生によるプレゼンテーションになります。

【目次】
00:23~ RPGNの治療指針
01:33~ RPGNをきたす主な原疾患
01:52~ 半月体形成性糸球体腎炎の分類
03:20~ RPGNの原疾患と変遷
03:45~ RPGNの生命予後と腎予後
04:30~ 新規透析導入患者の原疾患の割合の推移
05:06~ 新規維持透析導入患者数
05:58~ ANCA関連血管の病態
06:52~ ANCA関連血管の治療戦略
07:53~ 抗GBM病の病態
08:44~ 抗GBM抗体型RPGNの予後
09:05~ RPGN診断時の血清クレアチニン値
09:34~ RPGN疑いとは

【概要文】
急速進行性糸球体腎炎(RPGN)は、透析の導入や重篤な慢性腎不全につながりかねない疾患です。

近年、生命予後は改善しているものの、腎予後の改善は停滞しています。RPGNの原因となる疾患には、ANCA関連血管炎や抗GBM抗体病などがあり、特にANCA関連血管炎は原疾患の6割を占めています。
ANCA関連血管炎の治療には、ステロイド剤や免疫抑制薬、血漿交換といった方法が用いられます。
RPGN疑いの条件は、

①血尿・蛋白尿・円柱尿などの尿所見異常
②eGFR<60mL/min/1.73㎡
③CRP高値や赤沈促進

であり、これらを認める場合、腎生検の実施できる腎専門医施設への紹介を勧めることが望ましいとされます。