東京医科歯科大学医学部附属病院
東京医科歯科大学医学部附属病院

腎泌尿器外科学

臨床

「患者さん・社会に役に立つ新規医療を開発し、世界に発信すること 」を目標とし、泌尿器科臨床の多くで世界トップレベルの医療を提供できる診療体制をとっている。

世界標準の先端的手術であるロボット支援手術や腹腔鏡下仙骨腟固定術に加え、泌尿器腫瘍に対するミニマム創内視鏡下手術、筋層浸潤膀胱癌に対するテトラモダリティー膀胱温存療法(TUR+低用量化学放射線療法+膀胱部分切除)、腎癌に対する無阻血腎部分切除など新規医療の開発、実践を行なっており、その高い有用性を示している。

研究

研究は臨床と車の両輪をなすもので、臨床に立脚した研究を行うことによって臨床能力がより深められると考えている。

現在は、悪性腫瘍、画像診断、実践的バイオマーカーの開発を中心に臨床研究、基礎研究を行っている。

具体的には、炭酸ガスを使用しない低侵襲手術であるミニマム創内視鏡下泌尿器手術、筋層浸潤膀胱癌に対する低侵襲· 根治的膀胱温存療法、腫瘍の位置や画像所見を組み込んだ筋層非浸潤膀胱癌の予後予測モデル、根治性を損なうことなく性機能を維持できる密封小線源治療を用いた前立腺部分治療、腎血流を遮断しない無阻血腎部分切除、などのオリジナルな医療の開発、実践が挙げられる。

また、泌尿器腫瘍のバイオマーカーとしてのCRPの有用性について、拡散強調MRIおよび全身MRIといった機能的画像診断の泌尿器がんの診断や治療への応用について、悪性腫瘍手術と腎機能を含めた機能学的アウトカムとの関連について、多くの新知見を見出している。

さらに、人工知能(AI)、仮想現実(Virtual Reality)や複合現実(Mixed Reality)といった新技術の医療応用も積極的に進めている。

基礎研究では、“Bed to Bench, feedback to Bed”をモットーに、臨床の課題を克服するような研究を目指している。

現在は、尿路上皮癌の化学放射線療法における基礎的バイオマーカー開発、免疫チェックポイント阻害薬の基礎的バイオマーカー開発、泌尿器がんの治療耐性メカニズム解明とその耐性克服などをテーマにした研究を行っている。

教育

卒前卒後教育の目標は、高い倫理性を持ちかつ高度の医学知識と医療技術を身につけた泌尿器科専門医を育てることにあり、その中から臨床医学の教育研究者としての資質を備えた人材が育つことを期待している。

卒前教育は基礎的な解剖、生理、病理の知識を土台として患者の訴える病状と徴候を把握する能力を養い、それに基づいて必要な検査を行い、そこで得た事実を体系づけて診断にいたる、問題解決型の思考を身につけ、これらの過程に必要な知識のネットワークを作ることを目的としている。

卒後教育、特に後期研修では、まずは泌尿器科学一般の知識と技術を身につけ、倫理性と責任感を養い、さらに国際性を高めることを目的とした4 年間の研修を行っている。

専門研修プログラムの連携施設は非常に充実しており、質、量ともに充実した研修が受けられる。

例えば、ロボット支援手術(ダビンチ手術)は、基幹施設である東京医科歯科大学医学部附属病院を初め、4つのがんセンター(がん研究会有明病院、がん・感染症センター都立駒込病院、国立がん研究センター東病院、埼玉県立がんセンター)で実施しており、三次救急を担う地域中核病院が3施設(公立昭和病院、さいたま赤十字病院、土浦協同病院)あり、また都立大塚病院での尿路結石治療など、それぞれの病院で特徴的で先進的な診療を行っている。

後期研修を修了した後は泌尿器学の各専門分野領域に踏み込んだ臨床研修を行うとともに、その何れかの領域におけるテーマについて研究を行う。大学病院、大学院、関連病院、国内研究施設において研鑽し、この時期を経て海外施設への留学を行っている。

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