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下肢閉塞性動脈硬化症


旭川医科大学病院 循環・呼吸・腫瘍病態外科学分野 主任教授 東 信良先生によるプレゼンテーションです。

【目次】
00:30 危険因子別動脈硬化の好発部位
01:34 世界の重症下肢虚血疾患像の割合
02:28 症例(54歳 男性 DM合併 第4,5趾壊疽 膝窩動脈以下にびまん性病変)
03:09 バルーン拡張術後の高い再狭窄率
03:45 下肢型動脈閉塞の特徴
04:54 ESC/ESVSガイドライン2017(2011ガイドラインからの変更点)
05:39 外科的治療選択スコア
06:36 Gloval Vascular Guideline~~PLANをもとにした治療選択
07:35 Gloval Vascular GuidelineにおけるHigh-riskとStandard-riskの推奨される治療法
08:06 神経ブロック麻酔下手術の紹介と利点
09:11 Hybrid手術血行再建術の造影所見
09:29 血行再建術後の集学的治療の必要性〜潰瘍管理とリハビリの両立
09:52 血行再建後の潰瘍治癒成績と期間
10:24 バイパス術後潰瘍治癒期間~非透析と透析患者の比較
11:03 早期発見を目指した地域連携の取組み~血管外来と遠隔診断
11:37 東信良教授からのメッセージ

【概要文】
今回の動画では下肢閉塞性動脈硬化症に対する治療選択基準や、症例をもとに治療経過の解説をしていただいています。
糖尿病による下腿動脈領域病変に対するバルーンカテーテル拡張術後の高い再狭窄、閉塞が頻発しており、改善が望ましいとされています。
そのため、2017年のESC/ESVSガイドラインではバイパス術が強く推奨されており(ⅠA)、2011年のガイドラインで血管内治療を強く推奨していた(ⅡA)こととの大きな変更点の解説をしていただいています。

また東信良教授は、Gloval Vascular GuidelineにおけるStandard-riskの患者様に対し、バイパス手術の安全性をより高めるため神経ブロック麻酔下手術を行われており、そちらの手術の解説もしてくださっています。
日本では諸外国に比べ糖尿病の割合が非常に高く、かつ透析をされている方が圧倒的に多く、WIFI分類のステージが高いのが特徴です。そのため非常に重症な状態から治療開始となることが多く、月に1度の血管外来の開設やクラウドを用いた遠隔診断を行い、積極的な早期発見、早期治療に努められており、地域連携の取組についても解説していただいています。