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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断と治療


【目次】
00:06~ 多嚢胞性卵巣症候群の診断基準
01:39~ 挙児希望がある患者さんの治療法

【概要文】
本コンテンツでは、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の診断と治療について、東京大学産婦人科 原田美由紀先生に解説していただきました。
PCOSは、1.月経異常、2.多嚢胞卵巣、3.血中男性ホルモン高値またはLH基礎値高値かつFSH基礎値異常の、3項目すべてを満たす場合に診断されます。
耐糖能異常を併発することも多く、耐糖能強化のために空腹時血糖値やインスリン値の測定・コントロールが必要です。
挙児希望がある場合、肥満の患者さんであれば第一に生活指導を、次いで薬物療法を行っていきます。まずはクエン酸クロミフェンという内服の排卵誘発薬を使用し、次段階では卵巣刺激ホルモンであるゴナドトロピンを注射薬として投与し卵胞の発育を試みていきます。
PCOSの患者さんは排卵誘発剤に対する閾値が非常に狭く、多胎妊娠のリスクが高くなってしまいます。原田先生は、不妊治療の目標は、元気なお子さんをちゃんと家に連れて帰ることであると考えられています。そのためには薬物療法だけでなく、体外受精や腹腔鏡下卵巣多孔術といった治療の選択肢があることについても解説してくださっています。

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