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プライマリーケア医の為の抗うつ治療を考える~うつ病の治療と薬剤選択~ Part1


全国の診療所・クリニックの先生方に診療の今をお伺いする ”クリクラVoice"。
今回は、うつ病の病病連携、病診連携への取り組みの観点から、
あおばメンタルクリニック 院長 新田 薫彬 先生にご出演いただきました。

【目次】
00:25~ うつ病について
03:07~ プライマリーケア医が「うつ」を診る必要性

【概要文】
うつ病とは抑うつ状態をもたらすうちの疾患の一つで、抑うつ状態とは、意欲低下、不眠、食欲低下、希死念慮などの抑うつ症状がみられる状態を指します。
うつ病の症状としては、抑うつ気分、興味・喜びの減退、無価値観・罪責感、食欲・体重の減退または増加、不眠または過眠、希死念慮、精神運動静止や焦燥、思考力・集中力の低下、易疲労感・気力の減退が挙げられ、このうち5つが2週間以上ほぼ毎日続くとうつ病と診断されます。
躁の症状としては、高揚気分・開放的な気分・易怒性、活力・活動の増加、自尊心の肥大、睡眠欲求の減少、多弁、観念奔逸、注意散漫、目標指向性の活動の増加、困るだろう活動への熱中が挙げられ、このうち4つが1週間以上続けば躁病、4つが4日以上続けば軽躁病と診断されます。
多くの場合、うつ病患者は内科などかかりつけの医療機関を受診するといわれています。
早期発症の軽症うつ病では、精神症状より身体症状の方が典型的にみられます。
実際にうつ症状を呈する患者の初診診療科は、65%が内科であるという調査結果も出ています。
また、精神科は受診の敷居が高く、予約も取りにくいため、プライマリーケア医がうつ病を診る必要性が出てきます。