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プライマリーケア医の為の抗うつ治療を考える~うつ病の治療と薬剤選択~ Part2


全国の診療所・クリニックの先生方に診療の今をお伺いする ”クリクラVoice"。
今回は、うつ病の病病連携、病診連携への取り組みの観点から、
あおばメンタルクリニック 院長 新田 薫彬 先生にご出演いただきました。

【目次】
0:05~ うつ病の治療について
2:38~ 抗うつ薬について

【概要文】
うつ病の治療には主に休養、精神療法、薬物療法などがあります。
うつ病治療における休養とは、1日7時間程度の睡眠・三食摂取を中心とした規則正しい生活を基本としており、アルコール節酒している場合は断酒・節酒も指導します。
精神療法とは、病気の性質や改善の見通し、休養の重要性・薬の効果と副作用・服薬継続の必要性を説明することです。小精神療法の7項目を中心に説明します。
薬物療法では抗うつ薬を用いますが、三環系・四環系抗うつ薬は抗コリン作用が強く副作用が心配されるため、SSRI・SNRI・NaSSAから使用するのが主流です。
抗うつ薬は副作用や離脱症状防止のため、症状をみて徐々に増やし、やめる時は徐々に減らす方法をとります。早期に減量すると再発しやすいため、半年~1年は服薬を継続させます。2~3割の人に服薬初めの2~3日嘔気が出るため、モサプリドやメトクロプラミドを一緒に処方します。
抗うつ薬には様々な種類がありますが、新規抗うつ薬の間では、抗うつ効果はほぼ同等と考えられています。
しかし、漸増ステップが少ない薬の方が、早期に効果が得られる・効果判定が早い・十分量まで増やしやすいという利点があります。