がん研究会有明病院 皮膚腫瘍科 吉野 公二 先生によるプレゼンテーションです。
【目次】
00:21~ 悪性黒色腫の疫学
01:56~ 治療の流れ
03:02~ リンパ節郭清の是非
03:34~ 第Ⅲ層臨床試験の結果
04:25~ アジュバント療法における薬物療法
06:11~ 進行期の治療(本邦と海外の相違)
07:35~ 悪性黒色腫の死亡率の変化
09:18~ 本邦における悪性黒色腫の治療
11:17~ 免疫チェックポイント阻害薬と分子標的阻害薬
11:56~ BRAF遺伝子変異に対する治療 海外での臨床試験
13:51~ 病型の割合 海外との相違点
14:51~ 本邦における免疫チェックポイント阻害薬の効果
18:53~ 患者背景によるBARF+MEK阻害薬の効果
20:21~ BRAF遺伝子変異のある悪性黒色腫の脳転移頻度
20:43~ 本邦における新規薬剤の効果
21:07~ 副作用について
21:58~ 免疫チェックポイント阻害薬投与量によるirAEの重症度
22:22~ Nivo+Ipi投与回数と奏功についての検討
23:05~ BARF免疫阻害薬と発熱の副作用
【概要】
悪性黒色腫はオーストラリアやアメリカ、ヨーロッパの諸外国に多い疾患ですが、日本では10年で2倍と増加傾向にあります。
従来からダカルバジンが治療薬としてありましたが、2011年以降に新規の薬剤の承認が行われ、治療による死亡率が減少し、予後の延長がみられています。
新薬の免疫チェックポイント阻害薬とBRAF阻害薬の単剤使用や併用使用が可能になったとのことです。
諸外国では、BRAF変異陽性の場合には、チェックポイント阻害薬とを使用することになりますが、本邦では、諸外国と病型が異なる特徴があります。
諸外国では少ないALMとMCMが、悪性黒色腫の50%をしめる日本では、新薬の中でもBRAF+MEK阻害薬が第一選択になると先生はおっしゃっています。