がん研究会有明病院 皮膚腫瘍科 吉野 公二 先生によるプレゼンテーションです。
【目次】
00:26~ 乳房外パジェット病について
02:41~ 外陰部パジェット病の外科的治療
03:43~ 手術後の合併症
04:06~ センチネルリンパ節生検について
06:00~ 生存期間
07:55~ 肝転移について
08:49~ 肺転移について
10:08~ 脳転移について
11:16~ 水腎症について
12:31~ 皮膚転移について
14:02~ 化学療法について
15:55~ TMB-highの場合
【概要】
パジェット病はアポクリン汗腺から発生する皮膚がんです。
乳房外パジェット病は国内でも頻度が少なく、男性では陰嚢、女性では陰唇が好発部位になります。
病変境界が不明瞭なので、手術ではマッピング生検を行って切除のラインを決定します。
パジェット病はリンパ節、肝・肺への転移が多く、特に、リンパ節の転移の数が生存期間に影響を与えます。
転移の際は、臓器に腫瘍塞栓を起こすので、CTなどの画像検査で発見しにくい特徴を踏まえながら、治療を行う必要があります。
化学療法を行う場合、保険適用外ですがドセタキセルや5FU+シスプラチンが使用できます。
TMB-highの場合、ペムブロリズマブ保険適用で使用できるので、視野に入れる必要があります。