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アルツハイマー型認知症の病態と治療の新時代 Part3


関西医科大学 神経難病医学講座 教授 髙橋 牧郎 先生によるプレゼンテーションPart3です。

【目次】
00:11~ アルツハイマー病とてんかん
01:15~ 病初期にてんかんを合併しやすい理由
02:33~ アセチルコリンエステラーゼ阻害薬の作用
03:55~ BPSD
05:02~ アルツハイマー病に対する早期治療薬の選択
07:16~ 非薬物治療の重要性
08:02~ 認知症診療ガイドラインの現状
08:44~ 認知症基本法案

【概要】
アルツハイマー病の初期に、てんかんを合併することは珍しくありません。てんかん合併症例では病状の進行も早いため、てんかんの治療も必要です。
アセチルコリンエステラーゼ阻害薬はMMSE低下速度を緩和し、前頭葉の血流を増加させることで、BPSDの発症を抑制します。
症状に着目した、適切なアルツハイマー病治療薬を選択することが重要です。効果不十分ないし副作用があった場合でも、切り替えを考慮すべきであり、レカネマブの登場によってMCIや早期アルツハイマー病患者への治療選択肢が広がりました。
また認知トレーニング、社会との繋がりを保つ、適切な運動と食事といった非薬物治療も重要です。これら多面的な介入を行えば、認知症の35%は予防できる可能性があると言われています。