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アルツハイマー病と血管性認知症の密接な関係性


国立循環器病研究センター 脳神経内科 部長 猪原 匡史 先生によるプレゼンテーションになります。

【目次】
00:39~ 血管性認知症とは
01:27~ 日本の認知症内訳
02:24~ 若年者の認知症の内訳
03:22~ 血管性認知症のメカニズム
03:51~ 血管性認知症の診断基準
04:20~ MoCA-JとMMSEによるスクリーニングの違い
06:18~ 血管性認知症の分類
07:18~ 多発梗塞性認知症
07:58~ 皮質下血管性認知症
10:49~ 局在病変型梗塞認知症
11:32~ 低酸素/低灌流による認知症
12:06~ 血管性認知症の治療と予防
14:57~ アルツハイマー病における脳卒中の頻度
15:56~ アルツハイマー病と血管性認知症の密接な関係
16:57~ Nun研究から示されたこと
18:25~ 血管リスク軽減の重要性
19:29~ 血管性認知症とアルツハイマー病の関係

【概要文】
日本の認知症の約75%をアルツハイマー病と血管性認知症が占めており、また65歳未満の若年者の認知症においては、血管性認知症が最大要因となっています。

血管性認知症の診断基準は、①脳卒中があり、②認知症があり、③両者に因果関係があることです。
すなわち血管性認知症の予防は脳卒中の予防であり、更には生活習慣病の予防に繋がります。

加齢とともに、脳のアルツハイマー型病理的変化は避けられませんが、脳卒中を合併しなければ、認知症としての発症を防ぐことができる可能性があります。
特に高齢者においては、アルツハイマー病と血管性認知症の両者が混在しているのが普通とみるべきで、脳卒中の予防は認知症の予防に有効であるといえます。