本動画では、虎ノ門病院分院消化管センターの菊池大輔先生に表在咽頭癌に対する内視鏡診療の実際をお話しいただきました。
表在咽頭癌の早期発見のために必要な内視鏡検査の工夫や治療方法について、症例もご紹介されています。
【目次】
00:10~表在咽頭癌に対する内視鏡診療
00:33~表在咽頭癌/咽頭喉頭の12領域
02:00~輪状後部にある咽頭癌の割合
02:42~バルサルバ法/バルサルマウス
03:05~バルサルマウス導入後の視認性の向上
03:50~NBIを用いた内視鏡観察
04:35~咽頭癌における深達度の診断
05:30~口腔癌の診断と内視鏡治療
06:52~口腔底癌の診断と内視鏡治療
07:50~内視鏡観察/15領域と内視鏡治療の工夫
09:42~標準的な内視鏡治療
10:28~症例①/下咽頭-左梨状陥凹の扁平上皮癌
11:33~症例②/下咽頭-右梨状陥凹
15:40~経鼻内視鏡でのESD
16:24~咽頭における異時性発癌の確率
17:00~壁深達度とリンパ節転移
18:00~内視鏡検査で発見できる咽頭癌の予後
18:25~まとめ
【概要】
表在咽頭癌を内視鏡検査で診断するためには、観察の部位を的確にすること、NBIを用いること、バルサルバ法といった工夫をすることが重要です。
内視鏡治療では、視野を確保する工夫をしたり、耳鼻科の医師と連携するなどして癌細胞の摘出を行うことは可能になっています。
しかし、内視鏡治療ののちに、異時性発癌を認めることが多いのも現状です。そのため、咽頭癌の内視鏡治療後は、定期的なフォローアップが重要になります。
フォローアップをすることによって、治療の予後がきわめて良好になります。現在、咽頭癌において、T分類は腫瘍の大きさで現されています。
菊池先生は、壁深達度のほうが重要と考え、壁深達度とリンパ節転移のリスクについての関連性に注目されています。