2024年10月から、5つの新型コロナワクチンの定期接種が開始されます。
本コンテンツでは、川崎医科大学臨床感染症学教室の教授を務める大石智洋先生に、新型コロナワクチンについてお話を伺いました。
【目次】
00:34~ 新型コロナワクチンの定期接種について
01:33~ 国内の新型コロナウイルスの系統別発生動向
03:08~ ダイチロナ®について
04:20~ ヌバキソビッド®について
05:29~ コスタイベ®について
06:49~ 新型コロナワクチンの効果
10:43~ 新型コロナワクチンの副反応
14:00~ 新型コロナワクチンの評価
15:08~ 定期接種対象の新型コロナワクチン比較表
【概要】
今シーズンのワクチン株はJN.1系統を抗原にしており、現在流行中のKP.3と同じ系統です。
ダイチロナ®はmRNAワクチンで、スパイク蛋白質の受容体結合部位のみをコードしています。
ヌバキソビッド®は組み換え蛋白ワクチンで、抗原の組換えスパイク蛋白質と免疫活性を促進するアジュバントで構成されています。
コスタイベ®はレプリコンワクチンで、より多くのmRNAを作り出すことで、多くの抗原タンパク質の生成が可能です。
各ワクチンは実験にて、今季のJN.1系統株に対して高い中和応答を誘導することが報告されています。
新型コロナのワクチン接種は、発熱や疼痛などの副反応が一定の割合でみられますが、
入院やICU入室のリスクを低減すると評価されています。