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大腸憩室出血の治療方針part1~大腸憩室出血の疫学と問診のポイント~


近年増加傾向にある大腸憩室出血。診療時に患者さんに質問される先生も多いのではないでしょうか。

本コンテンツでは、虎の門病院分院消化管センター内科の特任部長を務める菊池大輔先生に、大腸憩室出血の診療について伺いました。
コンテンツ内には内視鏡下の止血術の様子も動画で載せています。

【目次】
01:33~ 大腸憩室の疫学
04:39~ 問診のポイント(症状)
06:58~ 問診のポイント(患者情報)
10:08~ 全身状態の把握
11:37~ Shock indexについて

【概要】
近年、大腸憩室の保有率は増加傾向にあり、50歳で4分の1ほどになります。
日本人の大腸憩室は上行結腸に多く、年齢とともに左側結腸に増加していきます。
大腸憩室そのものに問題はありませんが、憩室出血や憩室炎がみられることがあります。

憩室出血の問診では、腹痛を伴わない突然の血便かどうか、疾患や放射線治療の既往歴、抗血栓薬などの内服歴を確認し、最終の食事摂取状況から内視鏡検査の実施を判断しましょう。

また、憩室出血のように下部消化管出血がみられるときは、Shock index(脈拍/収縮期血圧)を確認します。
Shock indexが1を超えるときは出血源を調べ、内視鏡治療か入院加療かを判断し、1を下回るときはリスク評価を行います。