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心不全に対するペースメーカ治療 ”CRT" -Part1-


日本大学医学部附属板橋病院 循環器内科 診療教授 中井 俊子先生による「心不全に対するペースメーカー治療 ”CRT"」のプレゼンテーションのPart1です。

【目次】
0:24~慢性心不全の治療法
0:51~心室内伝導障害(IVCD)と心臓再同期療法(CRT)の原理
3:30~心臓再同期療法(CRT)の実際
4:50~心臓再同期療法(CRT)の有効性
6:43~心臓再同期療法(CRT)の適応

【概要文】
慢性心不全の治療は、薬物療法を中心に進められますが、病状が進行するに従い、心臓再同期療法(CRT)などの非薬物療法が必要になってきます。心臓再同期療法(CRT)は、心室内伝導障害(IVCD)を修正するために実施される治療法です。

今回のプレゼンテーションでは、心臓再同期療法(CRT)の原理や実際の治療法、有効性、適応、症例、合併症、心不全の経過と治療について解説していただきました。

2002年にMIRACLEで報告された論文では、心臓再同期療法(CRT)植え込み6か月後の観察で、6分間歩行、QOL、入院率、死亡率についてコントロール群に対し有効性が示されています。
さらにその後のさまざまな研究でも心臓再同期療法(CRT)の有効性が報告されました。

これらの報告をもとに、日本循環器学会・心不全学会合同急性・慢性心不全診療ガイドライン2017改訂版では、心臓再同期療法(CRT)の適応が細かく設定されています。
プレゼンテーションでは表でわかりやすくまとめていただきましたので、ぜひご覧ください。

一方で、心臓再同期療法(CRT)にも合併症が報告されています。その1つが、心外膜側に留置したLVリードによって横隔神経を刺激してしまう横隔神経刺激(PNS)です。
この合併症を避けるためには、ペーシング極性を変更したり、リード位置を変更したりすることが有用です。

心不全の治療の目的は、生命予後だけでなくQOLの向上を目指すことだと中井先生はおっしゃいます。
心臓再同期療法(CRT)の早期導入により、これらの目的を達成しやすくなるといいます。

Part1では、心臓再同期療法(CRT)の原理や実際の治療法、有効性、適応について解説していただきました。
心臓再同期療法(CRT)の基本を再確認したい先生方に特におすすめの内容となっています。
また、Part2とあわせてご覧いただくことでより心臓再同期療法(CRT)の理解を深めていただけます。
ぜひご覧ください。