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小児の先天性水腎症 -Part1-


虎の門病院 小児科 医長 小川 哲史先生によるプレゼンテーションになります。

【目次】
00:48~ 水腎症とは
01:08~ 水腎症のイメージ
01:48~ 先天性水腎症の頻度と診断契機
02:42~ 先天性水腎症の特徴
03:07~ 先天性水腎症の病因・病態
03:58~ 先天性水腎症の診断方法
04:35~ 先天性水腎症の分類
06:25~ 腎盂前後径
07:09~ 胎児超音波検査によるAPD
07:43~ 出生後の小児のAPD

【概要文】
水腎症とは、尿路狭窄などの尿路通路障害のため、腎盂や腎杯が拡張した状態を指します。
成人では尿路結石や腫瘍などにより水腎症が起こりますが、小児はほとんどが先天性です。
先天性水腎症の頻度は1000~2000人に1人、男女比は3~4:1と男児に多く、左側が多いですが10~40%は両側に起きます。
多くは胎児超音波検査で発見されます。出生後も同様に超音波検査によって先天性水腎症と診断されます。

評価方法にはSFU分類が広く用いられ、腎杯・腎盂・腎実質でグレード0~4に分類されます。
この際、腎盂のサイズは重要ではなく、腎杯の状態がカギとなります。
SFU分類は臨床経過との相関が良好なため、診療方針の決定に極めて有用です。
一方で腎盂前後径(APD)の測定は、基準値が不明確、測定方法の理解・普及が不十分などの理由から、出生後の先天性水腎症に用いるのは難しいとされています。