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膵癌の早期診断 Part2


尾道総合病院 消化器内科 診療部長 花田 敬士先生による「膵癌の早期診断」のプレゼンテーションのPart2です。
膵癌は、循環器内科や内分泌内科を受診した患者さんで偶然見つかることも多い疾患です。そのため、ぜひ消化器内科以外の先生方にもご覧いただきたい内容になっています。

【目次】
0:11~危険因子に対する検査・画像診断

膵癌の発癌機序については、一定の知見が得られています。最近の研究では、正常細胞が癌化するまでに要する時間についてもわかってきました。これらの研究結果から、膵癌の早期診断が期待できる期間は2~3年ほどあるといわれています。腫瘍径が小さいうちに膵癌を見つけることで、予後が良好になるため、早期に腫瘍を見つけることが大切です。
膵癌診療ガイドライン2016年版では、2つ以上の危険因子を持っている患者さんは、CT検査、MRI検査、超音波内視鏡検査いずれかの方法で画像診断を実施するよう推奨されています。

膵癌早期診断研究会の報告によると、早期膵癌の受診契機は、他疾患のスクリーニング中に発見されるケースが53.4%と最も多くなっています。
膵臓癌が見つかるきっかけとして、労作時の胸痛で冠動脈CT検査を実施した際に偶然映った膵臓の画像から見つかったり、血糖コントロール不良で内分泌内科から消化器内科に紹介になって見つかったりすることもあります。そのため、膵癌が専門ではない各診療科の先生方にも、膵癌に関する配慮をしていただければ幸いです。

Part2では、膵癌の危険因子と、危険因子が複数あった場合に実施すべき画像診断について解説していただきました。
危険因子で拾い上げて画像診断に進んだことで、膵癌の診断に至ったケースもあります。こちらのプレゼンテーションを参考に、日々の診療のなかで膵癌の検査をご提案していただければ幸いです。