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ナルコレプシーと特発性過眠症 Part3


【目次】
00:11~ ナルコレプシーに対する薬理学的治療
02:40~ ナルコレプシーの疾病分類の変遷 ICD-11へ(新章:睡眠・覚醒障害)
03:22~ 睡眠相後退症候群(DSPS)患者のための低用量アリピプラゾール
04:55~ 長い睡眠時間を伴う特発性過眠症の症例
06:40~ 過眠症と神経発達症との関係性

【概要文】
過眠症の薬理学的治療では、過眠症状に対しては、モダフィニルが一番使われており、ドーパミンの再取り込み阻害が主な作用です。その他、メチルフェニデートもあり、これは、ドーパミンの放出が主です。どちらもドーパミン系の賦活によって過眠症状を改善させるお薬です。
脱力発作や、レム関連症状に対しては、ノルアドレナリンの再取り込み阻害・SNRIなどが有効とされています。
夜間睡眠を改善する目的で、BZ系の睡眠導入剤を使ったりします。
現在はまだ治験中ですが、将来的には、眠気や脱力発作などに対して、オレキシンの作動薬が可能になればとも先生はおっしゃっています。

ナルコレプシーの分類は変遷してきて、発行予定のICD-11では、章が新設され、「睡眠・覚醒障害」として分類されることとなります。

今までは、睡眠時間が伸びている方に対して、なかなか良い治療がなかったのですが、アリピプラゾールを少量使用すると、伸びている睡眠時間や、遅寝遅起傾向が改善されるということが分かってきました。

最後には、中枢性過眠症と神経発達症の併存が増えてきていることについて、データとともにお示しいただいております。

【キーワード】
ナルコレプシー,薬理学的治療,ドーパミン,ノルアドレナリン再取り込み阻害,SNRI,睡眠相後退症候群,DSPS,アリピプラゾール,神経発達症,併存,神林崇,筑波大学,国際統合睡眠医科学研究機構,WPI -IIIS