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最近の脳卒中医療ケアの進捗状況


京都大学医学部附属病院 病院長 宮本 享 先生によるプレゼンテーションになります。

【目次】
0:11~ 脳卒中医療ケアの進捗状況
1:39~ 第一次5か年計画に基づく医療体制の整備
2:15~ 一次脳卒中センター認定
3:09~ 健康寿命の延伸等を図るための脳卒中、心臓病そのほかの循環器病に係る対策に関する基本法
3:22~ 機械的血栓回収療法件数
3:48~ 第二次5か年計画について
4:11~ 機械的血栓回収療法実施施設
4:47~ 第二次5か年計画の慢性期にも基軸をおいた医療体制整備
5:39~ 循環器対策推進基本計画の構成案
5:54~ 循環器病対策推進基本計画 概要
6:45~ これからのミッション
8:06~ 循環器病に関する適切な情報提供・相談支援の方策と体制などの効果的な展開に向けた研究
9:03~ 日本脳卒中医療ケア従事者連合法人
10:03~ Stroke2022
11:01~ 脳卒中相談窓口マニュアル
11:13~ 地域包括ケアシステム

【概要文】
脳卒中の診療は、国の循環器病対策推進基本計画と、日本脳卒中学会、循環器学会が共同で行う脳卒中と循環器病克服5か年計画の2つを両輪として進んでいます。
脳卒中5か年計画では、脳梗塞に対するrt-PA静注療法が常時可能な一次脳卒中センター(Primary Stroke Center:PSC)、脳卒中の予後を改善させる包括的脳卒中センターの概念が提唱され、2021年春の時点で963の施設が認定され、人口カバー率は98%を超えています。
また、2015年以降、機械的血栓回収療法のエビデンスが構築されたため、第二次五か年計画では脳梗塞に対する血栓回収が常時実施できる血栓回収脳卒中センターの整備が推進され、現在231の施設が認定、人口カバー率は93%となっています。
第二次5か年計画では急性期診療のみならず、慢性期にも基軸をおいた医療体制整備が進められています。
今後は、脳卒中の連携は急性期医療機関だけでなく回復期病院やかかりつけ医など、地域全体で取り組む、それにかかわる人材を育成することが大切となってきます。