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インフルエンザ診療の現況


【目次】
00:21~ インフルエンザ検出報告数の現状
01:20~ 南半球の罹患者数の推移
02:40~ 世界各国でのインフルエンザ発症数
03:51~ 日本感染症学会による提言
04:44~ 各シーズンごとのワクチンの効果
06:12~ インフルエンザと新型コロナウイルス感染症の相違
07:45~ COVID-19及びインフルエンザを想定した外来診療のフローチャート
10:20~ インフルエンザの特徴や合併症や重症化リスク
14:20~ インフルエンザ治療の重要性
16:21~ インフルエンザパンデミックによる世界各国の死亡率の比較
18:55~ インフルエンザ感染症に用いる治療薬について
21:39~ まとめ

【概要】
ここ数年のインフルエンザウイルスの検出報告数は極めて減少しており、警戒が薄れているかと推察されます。
しかしながら、海外に目を向けてみると、2021年よりインフルエンザの流行が確認されており、多いところでは週あたり8000例ものインフルエンザ発症が報告されています。
これは、新型コロナウイルスによる人的交流の減少が影響していると考えられます。

今後人的交流が以前のように再開されれば、インフルエンザウイルスによるパンデミックが起こってしまう可能性があるでしょう。
新型コロナウイルスが蔓延している中でインフルエンザウイルスが流行してしまった場合、感染症に応じた検査や治療が必要とされます。
それぞれの鑑別に応じたフローチャートを作成するなど何らかの対策を行い感染症の拡大に備えることが推奨されています。

インフルエンザは時間経過とともに軽快していく特徴を持っておりますが、インフルエンザとCOVID-19の同時感染による”フルロナ”やインフルエンザ合併症など、重症化のリスクを秘めています。
日本は他国と比べて早期に治療を開始できる保険診療体制をとっており、インフルエンザによる死亡率が低い傾向がありますが、集団免疫の低下が考えられる昨今では今後の発症状況などの動向を見守ってく必要があるといえるでしょう。