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腸炎の画像診断


大阪赤十字病院 放射線診療科 古田 昭寛 先生によるモーニングセミナーになります。

【目次】
00:02~ 放射線診断科について
01:00~ 腸炎といっても・・・。
01:17~ 本日の内容
01:44~ 感染性腸炎でのCT施行率
02:36~ 感染性腸炎(細菌、ウィルス)
03:19~ 感染性腸炎の画像所見(特に腸管について)
04:19~ 腸管の浮腫性壁肥厚
05:29~ 腸管の正常像
06:30~ 壁肥厚が見られる代表的な感染性腸炎
07:01~ カンピロバクター腸炎
07:38~ サルモネラ腸炎
07:59~ 腸管出血性大腸菌(O157)
08:18~ エルシニア腸炎
08:35~ 典型的な分布を示さない症例 カンピロバクター腸炎
08:49~ 腸管出血性大腸炎(O157)
09:15~ アニサキスのCT所見
09:45~ 小腸アニサキス
10:09~ 似た画像を呈する感染性腸炎以外の疾患 大腸癌
10:22~ 潰瘍性大腸炎
10:38~ 粘膜下組織の脂肪沈着
10:59~ まとめ

【概要文】
大阪赤十字病院の放射線診断科では、CT検査室・MRI検査室に1名ずつ放射線診断科医師が常駐することで、画質の担保や患者様の安全確保に努めているそうです。
今回は、臨床でよく見かける疾患である『感染性腸炎』にフォーカスし、原因菌や炎症・肥厚が生じる部位について、画像を用いて解説しています。

通常はCT撮影を行わない感染性腸炎ですが、CT撮影を行った重篤なケースについてデータをもとに説明しています。
感染性腸炎には、小腸型・大腸型・穿通型の3タイプあり、それぞれ画像所見が得られるタイプもあれば、そうでないタイプもあります。
そこで、腸管の正常像を把握し、腸管の浮腫性壁肥厚に着目することが重要となります。
感染性腸炎における浮腫性壁肥厚の分布は、回腸遠・位部右半結腸・左半結腸・回盲部リンパ節です。
サルモネラ菌やカンピロバクター、O157など原因菌が異なる際の画像所見の違い、それらと似た画像所見を示す感染性腸炎以外の疾患との鑑別方法についても解説していただきました。