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夏場に気をつけるべき脳卒中診療 Part1


済生会熊本病院 脳卒中センター 特別顧問 橋本 洋一郎先生によるプレゼンテーションPart1です。

【目次】
00:10~ イントロ
00:22~ 血栓症と熱中症の鑑別 初期対応時の留意点
01:34~ 熱中症の重症度分類
02:04~ Virchowの3原則
02:47~ 脳梗塞の主な症状と”Act FAST”
04:15~ 神経症候を診察する際のフローチャート
06:14~ TIAから脳梗塞への発症リスクを評価する
07:36~ 脳梗塞が疑われたらするべき検査
08:32~ 心房細動による心原性脳塞栓症の一例(1982年)
11:04~ 急性虚血性脳卒中患者における転帰の推移
11:33~ rt-PA静注療法と機械的血栓回収療法の施行率の推移
11:55~ 最近20年間の脳卒中転帰の推移
13:30~ rt-PA治療と機械的血栓回収療法(MT)
15:04~ 重症例に対する血管内治療の成績(LIMIT試験)

【概要】
夏の脳梗塞の症状は、共通する症状が多いことから熱中症と間違われることが多くあります。いずれも脱水が大きな誘因または原因となります。
脳梗塞を疑ったら、まずは”Act FAST”をします。Fは「顔の麻痺」、Aは「腕の麻痺(バレー徴候)」、Sは「言葉の流暢さ」を指し、これらのいずれかが急に見られた場合、脳梗塞を疑って、「時間(T)をおかずにすぐ受診する」というのが”Act FAST”です。神経症候を訴える患者はまず脳卒中かどうかを判断することが重要であり、少しでも疑わしいと考える場合は、専門医へコンサルトをしましょう。
脳卒中の転帰は、一昔前と比べると大きく変貌しており、rt-PA静注療法と機械的血栓回収療法の発達がその大きな要因の一つにあります。これらの治療法のもたらした結果や、実際に運用するために重要なポイントなどを詳しく解説いただきました。