済生会熊本病院 脳卒中センター 特別顧問 橋本 洋一郎先生によるプレゼンテーションPart2です。
【目次】
00:11~ 脳卒中の分類
00:54~ 脳梗塞急性期の臨床病型別薬物療法
01:32~ Stroke TeamからBrain-Heart Teamへ
04:29~ 治療法発達の歴史
05:24~ 脳梗塞治療における抗血小板薬併用療法(DAPT)
06:01~ 軽症脳梗塞やハイリスクTIAへのDAPT
07:32~ 画像での急性期脳梗塞脳無によるDAPTの効果
07:59~ 血管性イベント累積発症率と原発性頭蓋内出血の累積発症率(マッチ研究)
08:47~ シロスタゾール併用の効果
09:52~ 軽症脳梗塞やハイリスクTIAへのDAPT継続
10:30~ DOACの治療原理
10:57~ NVAF患者の急性脳梗塞/TIA・脳出血に対する抗凝固療法の開始/再開のフローチャート
11:38~ 急性期脳梗塞におけるDOACの投与開始時期とイベント
12:03~ 脳梗塞発症後早期の適切なDOAC服用開始基準「1-2-3-4日ルール」
12:46~ 抗血栓薬の選択と継続:専門家の腕のみせどころ
【概要】
脳梗塞急性期治療では病型に応じて薬を選択し、場合によっては併用も検討します。以前は脳神経内科と脳神経外科が協力して治療にあたる”Stroke Team”が中心でしたが、現在は、脳卒中グループと循環器グループのチーム医療である”Brain-Heart Team”が中心となっています。
様々な治療法が開発されて、脳卒中治療は発達してきました。現在、脳梗塞治療において、抗血小板薬併用療法(DAPT)は標準治療となっています。
抗血栓薬の選択と継続は専門家の腕のみせどころであり、「患者さんにぴったりあった洋服を着せてあげる」という姿勢が大切と橋本先生は考えています。慢性期は可能な限り単剤療法を選択することが大事であり、さらに転帰先でも治療継続を確実にすることが重要です。様々な研究データに基づくガイドラインから、橋本先生の見解を分かりやすく解説していただいています。
また、夏場に多くみられる軽いラクナ梗塞、アテローム血栓性脳梗塞の他、注意するべき脳卒中タイプについても、詳しく解説いただきました。