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アルツハイマー型認知症の病態と治療の新時代 Part1


関西医科大学 神経難病医学講座 教授 髙橋 牧郎 先生によるプレゼンテーションPart1です。

【目次】
00:40~ 認知症患者の増加
01:20~ 米国における疾患別死因の変化率
02:20~ 主な死因別にみた死亡率の年次推移
03:40~ アルツハイマー病におけるimagingの経時的変化
04:25~ アミロイド仮説とタウ蛋白
08:12~ The NUN STUDY
10:15~ アルツハイマー病の予防に必要な他の因子

【概要】
認知症患者は倍増しており、認知症による死亡は世界的に死因の第5位です。日本でも老衰が死因の第3位となっていますが、ここに認知症が多く含まれていると考えられます。
アミロイドβの沈着、脳の代謝低下、脳萎縮と病態が進んでいくため、アミロイドβの沈着を防ぐことが第一となります。このたびアミロイド仮説に基づくアミロイドβ沈着の防止に有効な薬剤として、レカネマブが登場しました。
しかしThe NUN STUDYが示すように、アミロイドβだけがアルツハイマー病の原因ではない可能性があります。タウ蛋白や脳インスリン抵抗性などにも目を向けるべきであり、アミロイドβの除去だけではなく、血流障害や酸化ストレス、糖毒性など、脳内環境の悪化に対する予防も必要と考えられます。