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アルツハイマー型認知症の病態と治療の新時代 Part2


関西医科大学 神経難病医学講座 教授 髙橋 牧郎 先生によるプレゼンテーションPart2です。

【目次】
01:27~ アルツハイマー病薬剤の位置付け
02:06~ 早期アルツハイマー病患者へのレカネマブの投与成績
04:04~ レカネマブのFDA承認までの経緯
05:23~ レカネマブの問題点
06:38~ レカネマブ投与の注意事項
09:10~ タウ蛋白とアルツハイマー病の進行度
10:01~ 認知症発症の危険因子
10:47~ 耐糖能異常がアルツハイマー病に及ぼす影響
12:11~ 運動量と食事がアルツハイマー病の発症リスクに及ぼす影響

【概要】
レカネマブは早期アルツハイマー患者の脳内アミロイドβを除去し、認知機能進行を抑制しました。投与による有害事象は約3%であり、レカネマブは2023年8月に日本でも承認されました。
アミロイドPETが保険未収載、髄液バイオマーカー採取による身体的負担、偽陰性・偽陽性が20-30%程度、医療費が高額(米国で380万円/年)、治療をいつまで続けるか、といったことが課題として挙げられます。
一方で、アミロイドβ沈着防止のみでは、アルツハイマー病の治療として不十分といえます。タウ蛋白の蓄積は、アルツハイマー病の重症度と比例しています。またアルツハイマー病の危険因子としては、耐糖能異常や家族歴、学歴、アポリポ蛋白E4キャリア、肥満なども存在します。