近年、頻度が増している逆流性食道炎は、症状と内視鏡所見による診断が欠かせません。
本コンテンツでは、消化器と診断・治療内視鏡クリニック院長の菊池先生に、逆流性食道炎の診断のポイントや最新の検査と治療について解説していただきました。
【目次】
0:16~ 24時間胃・食道pH&インピーダンスモニタリングの続き
2:25~ 症例紹介
3:38~ GERDの治療目的
4:01~ 軽症の逆流性食道炎の薬物治療
7:54~ 逆流防止粘膜切除術(ARMS)
11:10~ 逆流性食道炎まとめ
【概要】
胃酸のモニタリング検査により、胃酸の逆流と食道の知覚過敏について客観的に知ることができるため、診断に役立ちます。
GERDの治療の目的は、症状のコントロール・QOLの改善・合併症の予防です。
軽症の逆流性食道炎の治療では、制酸剤とボノプラザンの両方を使えますが、当院では、最初に強い制酸剤を使い、効果に応じて減薬および休薬をする「STEP down therapy」を行っております。
ただ逆流性食道炎は繰り返しやすいため、症状が再燃した際は治療を再開することが大切です。
逆流性食道炎の治療には、傷口部分の瘢痕化を期待した逆流防止粘膜切除術(ARMS)も行われるようになっています。
その他にも、焼灼やクリップなどを使用した内視鏡治療の取り組みが行われています。