転倒や骨折を引き起こしやすく、健康寿命に影をおとす大きな要因となり得る骨粗鬆症。
どのような病気なのか、その症状や罹患率、注意点についてご存知でしょうか?
今回は、独立行政法人労働者健康安全機構山陰労災病院院長 萩野浩先生から、骨粗鬆症に関して詳しいお話をお伺いしました。
【目次】
0:04~ 骨粗鬆症の疾患概要
2:33~ 骨粗鬆症と健康寿命との関連性
3:26~ ロコモティブシンドロームの概要
【概要】
骨粗鬆症は骨の強度と密度が低下し、軽微な外力で容易に骨折を引き起こす疾患である。
Silent Diseaseとして知られ、無症状で進行する。
骨密度は20代前半でピークを迎え、その後緩やかに低下するが、特に女性は閉経後に急激な骨量減少が見られることがある。60歳代女性の20%、70歳代の30%、80歳代以上の50%以上が罹患していると推定される。
骨粗鬆症による骨折は健康寿命を短縮させる主要因の一つであり、ロコモティブシンドロームとも密接に関連している。
早期発見と適切な管理が重要で、定期的な骨密度測定やロコモ症状のスクリーニングを行い、必要に応じて治療や運動指導を実施することが求められる。
患者教育を通じて、骨粗鬆症とその合併症のリスクについての理解を深めることも重要である。