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表在咽頭がんpart3~表在咽頭がんの内視鏡治療後のフォローアップ~


表在咽頭がんでは内視鏡治療が可能になってきました。
しかし、治療後に再発するケースも少なくありません。
今回は、咽頭がんに対するESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)治療後のフォローアップについて、虎ノ門病院分院消化管センター内科 特任部長、消化器と診断・治療内視鏡クリニック 院長の菊池 大輔先生に解説いただきました。

【目次】
00:05~ 貴院の超量成績について
01:02~ ESD治療後のフォローアップ
02:36~ 患者さんへのメッセージ

【概要】
咽頭がんは初期症状が乏しく、食道がんの併発も多いことが特徴です。
リンパ節転移がある場合は、ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)に加えて頚部リンパ節郭清や放射線治療を行います。
早期発見・治療例では予後が良好で、5年生存率は約80%です。

ESD治療後は、痛みの管理と段階的な食事再開を行い、6週間後に内視鏡で治癒を確認します。
しかし、同部位での再発率が高く(5年で約25%)、食道など近接部位での異時発がんも多いため、半年ごとの内視鏡検査によるフォローアップが重要です。
また、再発予防のため禁酒・禁煙が推奨されます。

咽頭がんのリスクが高い方には、半年に1回程度の内視鏡検査を勧めています。
早期発見・適切な治療により、良好な予後が期待できます。
定期的な内視鏡検査による早期発見が最も重要であり、健康診断などでの積極的な検査受診を推奨しています。