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東大の橋爪先生が語る「気候変動による健康影響と医療分野の対策」


熱中症の急増をはじめ、気候変動は健康に大きな影響を与えており、社会レベルで積極的な対策を取ることが求められています。
本コンテンツでは、東京大学大学院医学科研究科国際保健政策学の教授を務める橋爪真弘先生に、気候変動の現状と健康影響、対策の具体例について解説していただきました。

【目次】
00:45~ 世界の平均気温の変化
06:52~ 熱中症による救急搬送数と死亡数
12:50~ 暑熱関連死
14:40~ 気候変動による健康影響
17:04~ 気候変動による過剰死亡
22:30~ 気候変動の緩和策と適応策
26:46~ 医療分野からの温室効果ガス排出
28:26~ 医療従事者ができる緩和策
30:04~ まとめ

【概要】
産業革命以降、世界の平均気温は1.45度上昇しており、対策が進められています。

日本では、熱中症による死亡や救急搬送の大多数を占めるのが高齢者です。
高齢者のなかにはエアコンを使用しない人も多く、適切に室温調節をすることが大切です。

また近い将来、気候変動により熱中症の増加、感染症の拡大、食糧難が起こり、世界で毎年約25万人が亡くなると予想されています。
そのため、気候変動に対する緩和策と適応策を同時に進める必要があります。
日本の熱中症対策も適応策の1つです。

とくに日本では、温室効果ガスの排出量の6%が医療分野によるものです。
医療資材や薬剤のサプライチェーンに対する取り組み、健康の増進、気候変動にも配慮した治療や検査の選択が求められています。