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がんゲノム医療 Part2


神奈川県立がんセンター 廣島 幸彦 先生によるプレゼンテーションPart2になります。

【目次】
00:12~ がんゲノム医療中核拠点病院
01:06~ 神奈川県のがんゲノム医療
02:20~ 神奈川県立がんセンターの遺伝子パネル検査実績

【概要文】
日本国内で遺伝子パネル検査を受けられる病院は、がんゲノム医療中核拠点病院などに指定された206施設です。
内訳としては、中核拠点病院が12箇所、拠点病院が33箇所、さらに連携病院が161箇所となっています。

神奈川県では、拠点病院が3箇所、連携病院が9箇所あります。連携病院はそれぞれ大学病院などの拠点病院と繋がって検査を実施しています。
神奈川県立がんセンターの遺伝子パネル検査数は全国的に多い方で、中核拠点病院並の実績を持っています。具体的には、大腸・直腸がんの患者さんが最も多く、次いで婦人科がん、膵がん、胚がん、原発不明がんと続きます。

原発不明がんの場合、遺伝子パネル検査によって一部の原発を推測・同定することが期待されているため、検査数が多いがんです。
遺伝子パネル検査の方式としては、Foundation Oneが8割5分程度を占めています。
検査時間はFoundation Oneが中央値で28日、NCCオンコパネルが39日となっています。
また、治療を同定した症例はFoundation Oneで58.7%、NCCオンコパネルで36.8%となっており、平均すると5割超となっています。
この差の理由としては、Foundation Oneの方が検査する遺伝子の多いことが考えられます。
治療施行症例数は全体で9%となっています。検査結果を受けて治療案を提案しても、治験の募集が終了していたり、治験対象に該当しなかったりして、実際に治療を受ける例は10%前後となっています。