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熱中症~初期診療を中心に~


川崎医科大学 臨床感染症学教室 教授 川崎医科大学附属病院 感染管理室 室長 大石 智洋 先生によるプレゼンテーションです。

【目次】
00:11~ イントロ
00:43~ 熱中症とは
02:02~ 暑さ指数(WGBT):熱中症予防のための指標
02:38~ 暑さ指数と熱中症搬送数・死亡数の推移
03:22~ 熱中症の重症度〜初期評価に重要な指標〜
04:04~ 重症度Ⅰ(診断と治療)
05:00~ 重症度Ⅱ
06:08~ 熱中症における輸液
07:23~ 重症度Ⅲ
08:14~ 重症度別症例数と年齢層別重症度割合(2012〜2016年)
09:20~ 熱中症の年次別男女死亡数(1972〜2020年)
10:10~ 熱中症死亡例の特徴
11:06~ 労作性熱中症と非労作性熱中症
12:51~ 熱中症の後遺障害について
14:00~ 2023年6月の6都市の暑さ指数と熱中症による搬送数
14:41~ まとめ

【概要】
熱中症とは、発汗や皮膚の放熱などの体温調節が破綻した状態を指し、熱中症による搬送や死亡は年々増えています。
予防するために有用な指標が暑さ指数(WGBT)で、暑さ指数28以上で搬送数が上昇するというデータがあります。
熱中症は重症度(Ⅰ〜Ⅲ)に応じて対処が異なりますが、Ⅱ度以上は医療機関での治療が必要です。
また、Ⅱ度以上の場合、中枢神経障害など後遺症が残りやすいと言われており、Ⅲ度の場合は1年経過後も後遺症があるケースが報告されています。
熱中症はその形態によって労作性と非労作性に分けられますが、死亡例の多い高齢者では非労作性が主な発症形態となっています。
屋内であっても暑さ指数を目安に空調や水分補給の調節をすることが、熱中症の予防においては重要です。