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「症状の発生には理由がある」病歴分析を中心とした診断推論 Part2


横浜市立大学附属病院 総合診療科 教授 太田 光泰 先生によるプレゼンテーションPart2です。

【目次】
00:11~ 症例:76歳男性の呼吸困難と体重減少 
02:50~ 問診 病歴聴取 
06:24~ イルネススプリクトを立てる
07:05~ 時間的要素(発症機転、時間経過)
08:15~ 呼吸困難の症状についての分析
10:59~ 意図しない体重減少の症状についての分析
11:33~ 随伴症状の検討
13:20~ 身体所見
15:40~ 未実施の追加検査 血液ガス
16:30~ 初診時診断
16:46~ 脳神経外科への紹介
18:45~ 診断の科学的根拠 ヘイズ確率論
19:25~ 最終診断仮説
19:52~ 診断への貢献度 ピーターソンの論文
20:32~ 診断困難症例の紹介前の診断推論過程
21:19~ 医療面接による病歴聴取の重要性
22:32~ おわりに

【概要】
太田先生の所属されている総合診療科には、他院からの診断困難症例の方もいらっしゃいます。
本動画では後期高齢者で、呼吸困難と意図しない体重減少という症状のある方の症例を紹介してます。
患者の主訴をもとに、時間的要素や症候について総論的に病歴を分析することによって、正しい診断が得られた症例です。
診断の科学的根拠は、ベイズ確率論に従っているため、診察時の見積りと検査結果等の所見の掛け算で決定されています。
そのため、診察時の見積りを得るための、病歴聴取が重要です。
医療面接が適切な診断への貢献度が高いという内容の論文も紹介しております。
病歴聴取の問診を詳しく行い、診察時の診断の見積りの精度をあげ、確定的な情報を集めるための検査を行う重要性についてお話いただきました